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【実話怪談】背筋も凍る、本当にあった怖〜い話【キャンプ場で起こった恐怖体験編】
夜も更け、ふとトイレへ向かおうとすると・・・
早い時間から始めたBBQでお腹が満たされると、子供たちはトレーラーハウスの周りで遊び、いい感じに酔いがまわった大人たちはぐだぐだ会話を楽しんでいた。なぜかHは酒が進まず、ふとトイレに行こうと思った。30メートルほど先の広いスペースに設置されているトイレまで1人で歩いていく。すっかり日は暮れてあたりは真っ暗だった。扉を開けて中に入る。そして扉を閉める。すると、Hの右の首筋から肩にかけてぬるっとした感触が襲った。
「気持ち悪い・・・」
そう思った矢先、平衡感覚を奪われてガクッと膝から崩れ落ちた。これは何かに“入られた”と、確信めいた恐怖を感じた。汗が滝のように吹き出し、全身が尋常じゃない震え方をしている。昔の金縛りの経験が功を奏してなんとか自分の意識を保つことはできたものの、トイレから出ても歩くことができず、ほふく前進をしながら必死にみんなのもとへ戻った。
その様子を見た友達は、「なになに、汗かきすぎじゃない(笑)?」と、異変に気付かず談笑を続けている。Hはそのままベッドにもぐりこんで眠った。
朝になると憑かれたような感覚は消えていた
ここに到着した時はなにも感じなかったけど実際は変な気が流れているのかもしれないと思い、ある程度キャンプ場の全容が写るように画角を合わせてカメラを向けた。撮影し終わってモニターを見てみると、青い空と、2棟のトレーラーハウスが昨日と変わらない姿で立っているだけだった。