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業界実話怪談。背筋も凍る、本当にあった怖〜い話【ホテルで憑依・恐怖体験編】
夏季特別企画!なにかと霊感のある人の多い、この業界。そんな業界人が体験した、本当にあった背筋も凍る怖~い話をお届けします・・・怖くて眠れない夜を過ごすことになるかも?第2回目は、編集N村自身が体験した、あるホテルでの出来事です・・・。
月に数回の自分へのご褒美ホテルステイのはずが・・・
女子会もデートも、だんだんパターン化されてきて最近パッとしない…。どうせ遊ぶんだったら非日常を味わいたくて、私は都内のホテルに一泊するプランを思いついた。煌びやかなロビーに清潔感のある客室。部屋に入ったらふかふかなベッドにダイブ!この瞬間が最高に幸せすぎて、月に数回、自分へのご褒美としてホテルに宿泊するのがブームになった。
ずっと泊まってみたかった憧れホテルに、やっと泊まれる♡
その日は彼に奮発してもらい、ずっと泊まってみたかった高級Sホテルに。モダンで落ち着いた雰囲気は居心地がよく、私はすぐに気に入った。併設されたレストランも充実していて和洋中どれもおいしそう。ディナーの予約をとってから部屋に入り、2人でテレビを見ながらのんびり時間を過ごした。
彼が不思議そうな顔で私を見てるけど、なんでだろう・・・
テレビを見ていたら、ふっと意識が飛んでしまった。今月は仕事が忙しかったし気が抜けたのかもしれない。すると彼が、不思議そうな顔をして私を見ている。私が「どうしたの?」と聞いてみると、「そっちこそどうしたの?」と、逆に聞き返されてしまった。「ごめん、ちょっとボーっとしてたみたい」。だけど彼には「ボーっとなんてしてなかったよ」と否定されてしまった。
どういうこと?だって私、本当にこの一瞬の記憶がないんだけど…。
その時私は、誰になってたの…?
それは一瞬ではなく5分間くらいのことで、Mさんへの恨みをずっとつぶやいていたと、彼が教えてくれた。私の顔つきが急に険しくなって、『Mさんが嫌いだ……。ムカつく……。ムカつく!ムカつく!』と、ブツブツ言い続ける姿は異様だったって…。私、Mさんなんて知らない。何よりそんなことを口にした記憶もない。私いま、誰かに憑りつかれていたんだ…
後日、霊感の強い友人に相談すると…
結局その後は何事もなく、次の日の朝チェックアウトをして家に帰った。でもどうしても気になって、霊感に強い友人にこの話をした。すると彼女も、Sホテルに宿泊した時に奇妙な体験をしたみたいで、「私が寝ていると、一晩中、誰かが天井から床にかけてバタバタと走り回っていたの。目が合うと面倒だから、顔は確認しなかったけど…」と教えてくれた。以来、私も友人もそのホテルを利用していない。
文/飯田有希菜