Lifestyle
業界実話怪談。背筋も凍る、本当にあった怖〜い話【出雲のパワースポット編】
霊感体質の人が多いこの業界。そんな業界にいながらも、自分は霊感がまったくないと思っていた私は、スタイリストやカメラマンが経験した恐怖体験を興味本位で聞くのが楽しみだった。そんな私が、まさかあんな経験をするなんて・・・。
ちょっと疲れただけだと思っていたけれど・・・
タイトな取材スケジュールが組まれていたので、2日目には前日の遺跡での出来事をすっかり忘れていた。翌日も朝から出雲大社以外のパワースポットを巡り、一泊二日の取材日程をこなした私たちは、2日目の最終便で帰路に着いた。
深夜近くに自宅に戻り、寝る準備をしてい私は、徐々に体調が悪くなるのを感じた。全身に倦怠感があり、頭が割れるように痛い。普段から風邪をひくこともなく、健康が売りの私だが、やっぱり今回の取材スケジュールはタイトだったからかも。早く寝よう。そう思いながらベッドに入った。しかし、深夜に割れるような頭の痛さで目が覚めたので熱を測ると、39度を超えていた。そんな高熱が出るのは、数年ぶりのことだ。
深夜近くに自宅に戻り、寝る準備をしてい私は、徐々に体調が悪くなるのを感じた。全身に倦怠感があり、頭が割れるように痛い。普段から風邪をひくこともなく、健康が売りの私だが、やっぱり今回の取材スケジュールはタイトだったからかも。早く寝よう。そう思いながらベッドに入った。しかし、深夜に割れるような頭の痛さで目が覚めたので熱を測ると、39度を超えていた。そんな高熱が出るのは、数年ぶりのことだ。
背中に古い人が乗っている・・・
翌朝になっても、頭の痛さは続いていた。できることならその日は終日寝ていたかったが、昼過ぎにパーソナルトレーナーの予約が入っていた。キャンセルしても良かったけれど、なんだか行かなければいけない気がして、体調不良をおして向かうことに。すると、スタジオに入った瞬間、パーソナルトレーナーが私を見て怪訝な顔をした。そして、トレーニング前のマッサージを始めると、私に向かって「なんか疲れてるみたいだけど、神社とか古い建物とかに行った?」と聞いてきた。
私が前日まで出雲に行っていたこと、昨日の夜から体調が悪いことを伝えると、「う〜ん、古い人を連れてきちゃったみたいだね。決して悪い人ではないんだけど・・・。お祓いしておくね」と言い、マッサージの手を止めて肩や背中を叩き始めたのだ。どうやら、私は出雲から霊を連れて帰ってきてしまったよう。その方曰く、昔の装束を着た、神官のような人だったそう。そのときは何も感じなかったが、自宅に帰る頃には、すっかり頭の痛さは無くなっていた。
私が前日まで出雲に行っていたこと、昨日の夜から体調が悪いことを伝えると、「う〜ん、古い人を連れてきちゃったみたいだね。決して悪い人ではないんだけど・・・。お祓いしておくね」と言い、マッサージの手を止めて肩や背中を叩き始めたのだ。どうやら、私は出雲から霊を連れて帰ってきてしまったよう。その方曰く、昔の装束を着た、神官のような人だったそう。そのときは何も感じなかったが、自宅に帰る頃には、すっかり頭の痛さは無くなっていた。
興味本位で気軽にパワースポットに行ってはいけない!
頭痛が治ってから、あの遺跡での出来事を思い出した。そして、むやみに敷地に入ったから、その地を守る霊の怒りに触れたのだと私は確信した。なぜなら、あの遺跡があった場所一帯は、昔出雲大社に仕える神官たちが住む場所だったとガイドから聞いていたから。
実は、その数年後にプライベートで再び出雲を訪れる機会があり、お詫びがてらそのパワースポットへと行こうと思ったのだが、どんなに時間をかけて探しても、その場所にたどり着くことができなかった。きっと、神官たちに嫌われたから、たどり着けないように意地悪をされたに違いないと、今では思っている。
文/水浦裕美
実は、その数年後にプライベートで再び出雲を訪れる機会があり、お詫びがてらそのパワースポットへと行こうと思ったのだが、どんなに時間をかけて探しても、その場所にたどり着くことができなかった。きっと、神官たちに嫌われたから、たどり着けないように意地悪をされたに違いないと、今では思っている。
文/水浦裕美