物語の舞台は、名門・烏丸家。新当主となった永瀬廉さん演じる花穎の執事に選ばれたのは、清原さん演じる衣更月。なかなか打ち解けられない２人に、事件がどんどん降りかかるというミステリー作品ですが、衣更月を演じるにあたり難しかったのは、執事としてのあり方だったと、清原さん。

「執事という仕事上、無口で感情を出すことがほとんどないのですが、感情を全く出さないのもわかりにくいし、出し過ぎてもダメだし・・・見ている人にどこまで衣更月を伝えられるかというのは1番の課題でした。僕なりに、その間の微妙な部分を攻めたつもりです。

執事の身のこなしは、日本に十何世帯しかないと言われている実際の執事を指導している方に教わりました。ティーポットのお盆って、高級品ですごく重いんですよ。僕も撮影中に姿勢を崩さずにそれを持っているのは大変だったんですが、実際の執事の方はもっと長い時間それをしていると思うと大変だなって思いました」

見どころは、もちろん清原さんの執事姿ですが、ほかにもたくさん。

「僕が好きなのは、花穎と衣更月が決別する場面。物語が大きく動く鍵になるし、作品としても注目すべきシーンです。主軸はミステリーでありながら、上流階級の世界観が楽しめて、さらに当主と執事の成長物語でもあるという、見どころいっぱいの作品。読者のみなさんにも、きっと楽しんでもらえると思っています」

初対面の永瀬さんとは、いつの間にか打ち解けていたという清原さん。この日も、別室で撮影をしていた永瀬さんが、通りすがりに清原さんの姿を見るなりいちもくさんにやってきて、嬉しそうに話しかけていた姿にスタッフ一同ほのぼの！

「基本僕からガツガツ話しかけるタイプではないので、最初は廉の方から話しかけてくれたんだと思うけど、2人のシーンが多かったのもあってこの作品をきっかけに仲良くなって、少し前にも一緒に食事したばかりなんです。

撮影時期はちょうどKing & Princeのデビュー時期と重なっていたので、待ち時間に『シンデレラガール』の振り付けを教えてもらったりもしました。僕は、全然振りを覚えられない＆踊れないでダメだったけど（笑）！でも、デビューという大事な時期に一緒に作品を作れて、貴重な経験でしたね」

〝王子が大渋滞〟の話題の映画『PRINCE OF LEGEND』や、放送中の連続テレビ小説『なつぞら』にも出演中の清原さん。俳優としてのこれからに、期待は膨らむばかり。

「携わった作品が世に出て、いろんな人に見ていただき評価をもらえることが僕のやりがい。積極的にエゴサーチはしないけど、DMやコメントなどでみなさんの反応を見たり、プロデューサーさんから聞いたりして、はげみにしています。断然、褒められて伸びるタイプです（笑）」

改めて、アラサー女性のイメージを聞いてみると、着まわし企画でも人気だった清原さんらしいコメントが。

「僕、アラサー男子の友達は多いんだけど、アラサー女性の友達はいないんです。ただそれこそ着まわしでいろんなシチュエーションで撮影していると、もしこれを世の中のアラサーOLさんたちが実際にやってるなら、めちゃめちゃエンジョイしてるなって、うらやましいです（笑）。合コンしたり、デートしたり、ジム行ったり・・・週休2日って予定組みやすいし充実度も増す気がして、実は僕の理想の働き方」

ついでに、理想のデートプランもお願いします♡

「服は似合ってれいば何でもいいけど、僕、歩くのが好きだから、靴に気はをつけて欲しいですね。ヒールではなくスニーカーや履き慣れた革靴で、街歩きデートが理想です。たとえばお昼前の11時に待ち合わせをして、ランチしてからバッティングセンターでちょっとだけ運動して、軽く食べ歩きをしたあとに夕方ぐらいから早めの居酒屋へ、がいいかな。僕、お酒はだいたい、ビールからレモンサワーに落ち着きます。居酒屋の居心地を大事にしたいので、ネットでいい評価のところを調べて、一緒にはしごしたいですね」

日本が誇る名門・烏丸家の新当主となった花穎（永瀬廉）の執事になったのは、常に仏頂面の衣更月蒼馬（清原翔）。2人はなかなか打ち解けることができないでいた。そんなある日、パーティーで花穎が事件に巻き込まれたことをきっかけに、烏丸家の周辺では不可解な事件が次々と勃発。事件の真相は？そして2人の関係性は・・・！？ 5月17日より全国ロードショー！

きよはら・しょう　1993年2月2日生まれ、神奈川県出身。2013年から『MEN’S NON-NO』（集英社）の専属モデルとして活動し、現在放送中の連続テレビ小説『なつぞら』（NHK）に出演するなど、俳優としても活躍中。