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中村蒼が思うアラサー世代の魅力とは?舞台の魅力と共に沢山語っていただきました!
15歳の時に舞台で役者デビューを果たすと、その後、数多くの人気ドラマや映画にも出演し、一躍名の知れた役者となった中村蒼さん。この夏、シェイクスピアの名作『お気に召すまま』にジェイクス役で出演。そこで、舞台への意気込みからアラサー世代の魅力までをインタビューしました♡
どっぷり数時間、その世界に浸れるところが舞台の魅力
俳優デビューは舞台だったという中村蒼さん。昨年は、キャストがたった2人の舞台『悪人』にも挑み、役者としてのチャレンジを続けています。そんな中村さんが世界的な名作、シェイクスピアの『お気に召すまま』で、新たな舞台を踏むことに!
「舞台には、毎回慣れないですね(笑)。舞台の稽古場って、自分のできなさ具合やその時の力量がはっきりとわかる空間なんですよね。たとえば、ドラマや映画の場合は、もちろん監督によって違うかもしれないけど本番の多くはたった数秒で、それを編集でつないでいきます。でも舞台は生で全身見えていて、いつも、こんなに広い舞台の上を全然動けていないなって思うんです。正解はわからないけど、きっといまやっていることは不正解なんだろうなというのがやりながら自分でもわかる。それって力量がはっきりとわかる瞬間で、ツラいなって思うことがありますね。
それに、シェイクスピアの作品に出るのは初めてなので、大きなチャレンジになるな、と思っています。ただ、演出家の熊林(弘高)さんは以前にも舞台『OTHER DESERT CITES』でご一緒したんですが、想像の斜め上をいく演出家さんなので、前回同様きっとやっているうちに腑に落ちるようになるし、不安はあってもきっとどうにかしてくれるだろうという安心感があります」
「舞台には、毎回慣れないですね(笑)。舞台の稽古場って、自分のできなさ具合やその時の力量がはっきりとわかる空間なんですよね。たとえば、ドラマや映画の場合は、もちろん監督によって違うかもしれないけど本番の多くはたった数秒で、それを編集でつないでいきます。でも舞台は生で全身見えていて、いつも、こんなに広い舞台の上を全然動けていないなって思うんです。正解はわからないけど、きっといまやっていることは不正解なんだろうなというのがやりながら自分でもわかる。それって力量がはっきりとわかる瞬間で、ツラいなって思うことがありますね。
それに、シェイクスピアの作品に出るのは初めてなので、大きなチャレンジになるな、と思っています。ただ、演出家の熊林(弘高)さんは以前にも舞台『OTHER DESERT CITES』でご一緒したんですが、想像の斜め上をいく演出家さんなので、前回同様きっとやっているうちに腑に落ちるようになるし、不安はあってもきっとどうにかしてくれるだろうという安心感があります」
不安が募るぶん、舞台には毎回〝やりきった感〟があると言う、中村さん。
「自分がセリフを発していない時でもいつでも見られているから、幕が降りるまでの間、集中力が必要で大変ではあるんですが、役者としては数時間その世界に浸れるので気持ちは繋げやすくて楽しいと思います。そこが舞台の魅力ですね」
「自分がセリフを発していない時でもいつでも見られているから、幕が降りるまでの間、集中力が必要で大変ではあるんですが、役者としては数時間その世界に浸れるので気持ちは繋げやすくて楽しいと思います。そこが舞台の魅力ですね」
僕とは真逆の役を通して、知らない自分に出会えるのは楽しみ
中村さんが演じるジェイクスの人物像についてうかがうと「全く自分ではない」と即答。
「最初のポスター撮影で、どういうイメージで撮るかを熊林さんとお話させてもらった時『口の端から端までセクシーがこぼれ落ちるような人で』って言われて、僕とは真逆だと思いました。詩人のジェイクスはセクシーで、かつ男も女も魅了するような男色というキャラクターですから、どうしようかな・・・って感じです(笑)。ただ、自分とは真逆の人になるというのもこの仕事の楽しいところ。不思議なことに僕は、役でこういうことしてって言われれば真逆であろうと『はい』ってやれるんです。
でも、ポスター撮影やイベントでランウェイみたいなところを歩かなくちゃいけないというのはムリですね。吐きそうになるぐらい緊張します。ランウェイだって、こういう役どころでこうやって歩いてくださいって言われればまだいいけど『中村さんの思うがままに自由にどうぞ!ファンが目に入ったら手を振ってくれてもいいですよ』って言われると、もうどうしていいかわからなくて、結局何もせずに歩いて帰ってくる(笑)。そういう意味では、ジェイクスは自分とはかけ離れていますけど、知らない自分に出会えるのかなという楽しみもあります」
「最初のポスター撮影で、どういうイメージで撮るかを熊林さんとお話させてもらった時『口の端から端までセクシーがこぼれ落ちるような人で』って言われて、僕とは真逆だと思いました。詩人のジェイクスはセクシーで、かつ男も女も魅了するような男色というキャラクターですから、どうしようかな・・・って感じです(笑)。ただ、自分とは真逆の人になるというのもこの仕事の楽しいところ。不思議なことに僕は、役でこういうことしてって言われれば真逆であろうと『はい』ってやれるんです。
でも、ポスター撮影やイベントでランウェイみたいなところを歩かなくちゃいけないというのはムリですね。吐きそうになるぐらい緊張します。ランウェイだって、こういう役どころでこうやって歩いてくださいって言われればまだいいけど『中村さんの思うがままに自由にどうぞ!ファンが目に入ったら手を振ってくれてもいいですよ』って言われると、もうどうしていいかわからなくて、結局何もせずに歩いて帰ってくる(笑)。そういう意味では、ジェイクスは自分とはかけ離れていますけど、知らない自分に出会えるのかなという楽しみもあります」
今年28歳になった中村さんに、同世代のアラサー女性の印象や好きな女性のファッションについて聞いてみました。
知識や経験を積んだアラサー世代は魅力的です
「20代後半や30代になると、そこそこ経験値が積まれてきて、豊富とまではまだ言えないけどいろんな知識を持てるようになっていると思います。僕は個人的に、男女問わず知的な人が好きなんですね。賢いっていうより、経験値の高い人とか物知りな人に興味があるので、アラサー世代はいいと思います。好きな女性の服ですか?う〜ん、僕に服のセンスが本当になくて・・・。黒が好きなんですが、毎日当たり障りのない黒の服を着ているんです(笑)。なので、女性の服も、凝った服よりもワンピース1枚をさらっときているとステキだなって思います」
最後に、役者としての今後の目標を尋ねると・・・。
「アラサーとは言っても、僕自身アラサーの実感はないし、勝手に年をとっている感覚というか、単純に番号が変わっているだけだと思っています。だから、アラサー世代ってそれなりの地位や領域みたいなものを確立しはじめていると思うし、そこから飛び出すことはなかなか難しいかもしれないけど、僕は、やったことがないからやってみよう、という気持ちを持ち続けたい。いくつになっても、いろんなことに挑戦できる役者でいたいですね」
最後に、役者としての今後の目標を尋ねると・・・。
「アラサーとは言っても、僕自身アラサーの実感はないし、勝手に年をとっている感覚というか、単純に番号が変わっているだけだと思っています。だから、アラサー世代ってそれなりの地位や領域みたいなものを確立しはじめていると思うし、そこから飛び出すことはなかなか難しいかもしれないけど、僕は、やったことがないからやってみよう、という気持ちを持ち続けたい。いくつになっても、いろんなことに挑戦できる役者でいたいですね」
そんな中村蒼さんが出演する舞台はこちら!
『お気に召すまま』
青年オーランドはロザリンドと恋に落ちるが、公爵に目をつけられて実の兄・オリバーに命を狙われ森に逃げ込む。同じくロザリンドも追放されることになりオーランドを追って森に向かうが、道中は危険だということから男装して、ギャニミードと名乗る。ロザリンドのことばかりを思って森で暮らすオーランド、そこに現れたのはギャニミード・・・。2人の恋の行方はいかに。
作:ウィリアム・シェイクスピア
翻訳:早船歌江子
ドラマターグ:田丸一宏
演出:熊林弘高
出演:満島ひかり、坂口健太郎、満島真之介、温水洋一、中村蒼、中嶋朋子ほか
7月30日〜8月18日 東京芸術劇場 プレイハウスほか、豊橋、新潟、兵庫、熊本、北九州にて公演
8月14日13:00 追加公演決定!
青年オーランドはロザリンドと恋に落ちるが、公爵に目をつけられて実の兄・オリバーに命を狙われ森に逃げ込む。同じくロザリンドも追放されることになりオーランドを追って森に向かうが、道中は危険だということから男装して、ギャニミードと名乗る。ロザリンドのことばかりを思って森で暮らすオーランド、そこに現れたのはギャニミード・・・。2人の恋の行方はいかに。
作:ウィリアム・シェイクスピア
翻訳:早船歌江子
ドラマターグ:田丸一宏
演出:熊林弘高
出演:満島ひかり、坂口健太郎、満島真之介、温水洋一、中村蒼、中嶋朋子ほか
7月30日〜8月18日 東京芸術劇場 プレイハウスほか、豊橋、新潟、兵庫、熊本、北九州にて公演
8月14日13:00 追加公演決定!
PROFILE
なかむら・あおい
1991年3月4日、福岡県生まれ。2006年、舞台『田園に死す』で役者デビュー。
ドラマ『八重の桜』(NHK総合)、『夫のちんぽが入らない』(Netflix・FOD)、『詐欺の子』(NHK総合)、映画『ひゃくはち』、『東京難民』、『空飛ぶタイヤ』など、主演作含め出演作品多数。
1991年3月4日、福岡県生まれ。2006年、舞台『田園に死す』で役者デビュー。
ドラマ『八重の桜』(NHK総合)、『夫のちんぽが入らない』(Netflix・FOD)、『詐欺の子』(NHK総合)、映画『ひゃくはち』、『東京難民』、『空飛ぶタイヤ』など、主演作含め出演作品多数。
撮影/千葉太一 取材・文/若山あや