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冬服のお手入れ方法まとめ♡正しい洗い方や収納法、秘テク他オシャレのプロが伝授
教えてくださったのは
フレディ レック・ウォッシュ サロン トーキョー プロデューサー 松延友記さん
クリーニング師、洗濯ソムリエとしても活躍。洗濯のスペシャリスト。
スタイリスト 野村和世さん
スタイリスト 竹川尚美さん
01ニット
水洗いOKのニットを型崩れせずに洗う方法&テク。しっかりプロ達から学んでおきましょ!
手洗いでもなぜか生地が縮んじゃう!ニットの正しい洗い方がわからない!
1.
洗うときの温度が重要。30°Cのお湯で押し洗いを!
1. たたんで押し洗いする
30°Cのぬるま湯(6Lくらい)に10mlの洗剤を入れ、たたんだニットを沈めて押し洗い。たたむことで型崩れを予防します。さらに20分つけ置きを。
最初に洗濯表示を見て水洗いできるか確認
2. 摩擦を減らすための柔軟剤を入れる
軽く押し洗いして3〜4回水を入れ替えたら、最後のすすぎで柔軟剤を10ml入れます。毛の表面をコーティングするので、毛玉や静電気予防にも。
毛玉を減らせる
3. 裏返しにしてネットに入れ、30秒ほど洗濯機で脱水
ニットや下着を洗うときは、網目の細かいソフトネットが◎。摩擦や型崩れから守ってくれます。逆にしっかり洗いたいシャツや靴下は網目の粗いハードネットを。
Check!プロがオススメする洗剤はコレ
右・楽天などで購入できます。「キシキシせずにふんわりした仕上がりも好みです」(竹川尚美さん)
中・「デリケートなニットを優しく洗えるニット専用洗剤」(松延友記さん)
左・「ベルギー生まれのエコ洗剤。ちゃんと洗浄力があるのに縮まない」(野村和世さん)
2. タオルの上で
平干しすると、型崩れナシ
「袖やすそのリブ部分だけ、アイロンでおさえておくと楽」(竹川尚美さん)
ハンガーに吊るすとニットの肩や襟が伸びるので、平干しがオススメ。さらに広げて形を整えることも忘れずに。
ハンガーで干すなら2つ折りにして
1.
ニットを伸ばさないために大切なのは、重力を分散させること。ニットの背中を合わせて2つにたたんだら、ワキの部分にハンガーフックを当てます。
2.
ニットの腕と胴体部分をハンガーの肩にかければOK!とはいえ、長時間の干しっぱなしはできるだけ避けて。
「それでもシワが付いたら、ティファールのスチームアイロンが◎」(松延友記さん)
スチームのパワーが強力!繊維の奥まで浸透してほぐすので、シワがキレイに伸ばせます。
いざ、着るときになったらヨレヨレ・・・。シワにならない保管法、教えて!
詰め込みすぎないこと!
「無印などの透明ケースがオススメ」(野村和世さん)
収納する際に、ローゲージを上、ハイゲージを下にするとハイゲージが潰れてしまうので、必ず「ローの上にハイを重ねる」と覚えて。
シワになりにくいたたみ方
ハイゲージの場合
ニットは型崩れしやすいので、平らな部分に置いてたたむこと。背中側をテーブルにつけたら、袖を内側に折り、裾から3つに折りたたみます。仕上げにネック部分を倒し完成。
ローゲージの場合
カサがあるローゲージはコンパクトにたたむよりも、平らにした方が収納しやすく、ふんわり感もキープできます。正面側をテーブルに置いたら、腕を折って2つ折りにして。
マワハンガーなら、軽ニットに限りOK
ニットワンピや重いニットはNG。
丸みがある形で肩が出にくく、表面に滑り止めがあるのでニットも落ちにくい。
「ドイツ製の高機能ハンガー。東急ハンズやネットでまとめ買いしてます」(竹川尚美さん)
02コート
アラサーですもの、コートは常にシャキッと着たい。プロが教える「おろしたてをキープ」するテクを伝授。
おろしたてをキープしたい!長持ちさせるには?
1. 毎日続けて同じコートを着ない。着たら
毎回ブラッシング!
匂いがついたら、日陰干しを
「ウールコートはブラッシングして干すだけで、かなり汚れが取れ、クリーニングに出す回数も減ります」(竹川尚美さん)
毛並みを整えることで、毛玉やざらつきをなくせる
「コートは買ったお店の専用のハンガーが◎。スポンジ付きや肩部分がジャストのものを使って」(野村和世さん)
2.
防水、防虫をしっかりと!
「クリーニングに出したときも、はっ水加工はマスト。水や汚れを弾くから長くキレイに使えます」(竹川尚美さん)
コートのもちが断然違います
右・虫はカシミヤが大好物だからムシューダは絶対。「効果が1年持続するから取り替えの手間が最小限ですむ!」(野村和世さん)
左・ゼリー状になるから吸湿効果がひと目でわかる。
03ブーツ
型崩れを起こしやすいブーツ。でも丁寧に扱えば、数年にわたってはくことができるんです!
ピシッと見せたい!ロングブーツの折れジワ、なくせる?
専用の
ブーツキーパーで収納!
スペースを有効に使える!
クタッと折れたブーツに入れるだけでシャキッと!「型崩れもなくせるし、重ねて置けるので収納スペースも少しですみます。楽天で購入可。」(竹川尚美さん)
シーズンオフは、買ったときの箱を有効利用
箱がキレイに並ぶ野村さん宅のクローゼット。
長さ別に保管しておけば、クローゼットもすっきり。箱の中は新聞紙や油紙で敷き詰め、除湿剤を入れておけば湿気も吸収してくれます。
買ったときについてくる厚紙の筒をブーツの中に入れて保管
「筒のワタリの部分にテープやラップを巻いておくと、ブーツの皮部分に当たっても変な跡がつきません」(野村和世さん)
Check!知っておくと便利!冬服の洗濯、保管のあれこれ
食べ物のシミ、どうすればいい?
食器洗い用の中性洗剤で優しく洗う
食べ物のシミは、食器を洗う中性洗剤をシミの境目にかけてつまみ洗いorタオルに汚れを移すようにして洗います。何度か繰り返したのち、衣料用の洗剤で洗濯機で洗えばOK。
「カレーの色素は紫外線に弱いので、天日干しすると消えます」(松延友記さん)
弱アルカリ性の洗剤は衣類を傷つける場合があるので中性洗剤を
ファンデや汗染みを漂白したい
蛍光増白剤が入ってないものがオススメ
石鹸を汚れにこすりつけたら、部分洗い用の洗濯ブラシで一定方向にかき出す。
固形石鹸
牛の胆汁入り。
「蛍白増白剤入りのものは、色モノや風合い重視の服の洗濯には適さないので気を付けましょう」(松延友記さん)
ストールにシワをつけたくない
パンツ用ハンガーで保管するのが効率的
右・「ストールをたたんでハンガーにかけるだけ。コレも滑らないマワハンガーがオススメ」(竹川尚美さん)
左・「クリップ型のボトムハンガーは、スポンジを薄く切って一緒に挟むと◎。ボトムにも使えるテク」(野村和世さん)
シーズンに何回、ニットは洗えばいいの?
シーズン中に1回手洗い、終わりに1回クリーニングで十分
「ニットは洗うほど劣化します。着た後は風を通し、ニオイを取るなどしてできるだけ洗わずにすむようにしましょう」(竹川尚美さん)
「クリーニングモードのある洗濯機の場合も、だいたいシーズン中に1〜2回が目安。そして冬の終わりにはクリーニングへ!」(野村和世さん)
ニットやコートなど冬アイテムはお手入れ方法が重要!
毛玉ができたり伸びてしまったり、せっかくお気に入りのニットを買っても、正しくお手入れできないとすぐに傷んでしまうもの。そんなデリケートな素材が多い冬アイテムのケア方法、今一度チェックしてみて!ニットだけでなく、コートのブラッシングのやり方やブーツのしまい方など、ためになるテクが満載です。
撮影/石澤義人 取材・一部文/渡辺恵理 撮影協力/フレディ レック・ウォッシュサロン トーキョー