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【芳麗・女と文化の話】47歳で結婚!LiLiCOが語る、愛活・幸活のすべて
Check!幸せな人生を歩むには、 恋愛の前に良い友達を作ること
Li それからね、素敵なパートナーが欲しいなら、まずは、人を知ることだと思う。様々な人と接してみないと、良い人・悪い人の見分けもつかないでしょう。顔とかスペックだけででは生涯を共になんてできない。私もイケメンは好きだし、独身時代はイケメン男子と飲みに行く機会もけっこうあったけど、中身のないイケメンほど、がっかリリコなものはなかったからね(笑)。
芳麗 (笑)男である以前に人として魅力があるかどうかですよね。女性も然り。だから、恋愛テクニックの前に、人付き合いだし。
Li 恋人より、良い友達を作れる方が大切。私もたくさん人に騙されたんですよ。恋愛で裏切られたりもしたし。有名になってからはお金目当てに近づいてくる人もいて・・・。だから、経験相応に警戒心は芽生えたけど、同時に人を見る目も養われたと思います。
芳麗 人間関係の痛みは糧になる。
Li はい。人を知らないと深いコミュニケーションも取れないしね。そういえば、先日、出演した「あさイチ」(NHK)のセックスレス特集で、夫婦なのに「本音が言えない」という悩みが多く挙がったんです。不思議だなと。何で「セックスしたい」とか「ここを触って欲しいとか」って言えないんだろう。いちばん身近にいる人に意思を伝えられないなんて不健全ですよね。
芳麗 よく聞く悩みですよね。たとえば、イッたふりしちゃうとか?
Li そこら辺の本音を隠すのは、女の優しさでもありますけど(笑)。自分の意思や思いをそばにいる人に伝えることは絶対した方がいいと思う。
芳麗 言いづらくても伝える努力を怠るのは良くないですよね。言わずに腹に溜め込んでいくと、心が腐ってしまうし。関係性に溝もできてしまいますから。
Check!40代からの妊活のリアル 自分の道を選ぶ心得は
芳麗 最後にもう1つ伺いたいのが、妊活のお話です。40代の妊活については理解が広がる一方、「いまさら、厳しいでしょう」という否定的な世間の目もまだ多いから、口外するのを止めている人も多いですけど、LiLiCoさんは書籍の中でさらりと触れていらして・・・。
Li 妊活も個人の自由なのに、意地悪な目で見る人はいますよね。私も昨年、知人のおじさんに「もう生理あがっているんじゃないの?」と冗談で言われて。周囲は凍りついてましたけど(笑)、気にしなかったです。「私は私」ですもん。
芳麗 かっこいいなぁ。
Li 知人の不妊治療の専門家も「卵子の最後の1個までは、可能性はゼロではない」と。もちろん、年齢的に普通にセックスしているだけでは、なかなかできないことも実感していますし、主人と頻繁に話し合っています。心の底から子どもが欲しいなら、どこまで治療するのか。例えば、代理母出産や養子なども選択肢に入れるのかとかね。そこまで選択肢を広げないなら、子供を持たない人生であることも覚悟しないとね。
芳麗 子どもを持つことについても、希望を抱くだけでなく、やはり、地に足つけて現実的に考えて行動している。
Li やはり考えて行動しないと変わらないから。でもね、子どもがいないと幸せになれないとも思わないです。
芳麗 それは、絶対ですよね。
Li 先日、昔共演していた神田うのちゃんと再会して。「子どもを授かるのは難しいかな」という話をしたら、こんな風に言われたんです。「私は子どもを育てることで、たくさんの経験をして気付かされたことがあったけど。LiLiCoさんは1人でたくさんの経験を積んできて、自力でいろんなことに気づいているから、子どもは必要ないのかもしれないね」と。前向きで深い言葉が私はとても嬉しくて感動したんですよね。
芳麗 素敵です。本書でも、「結婚はしたけど、シングルでも幸せだった」って書かれていましたけど・・・。何歳で結婚してもシングルでも、子どもがいてもいなくても、どの道を選んでも幸せは用意されているし、人生は素晴らしいということですよね。
Li 懸命に生きていたら、自分にとって必要なものは授けられるんですよ。先日もね、地方にロケに行ったら、65歳のおばさまに出会って「5歳の子どもがいる」っておっしゃるの。いろんな事情があって、60歳にして養子をもらったんですって。何だか感動しちゃって。人生って、何が起こるかわからないから面白いんだと思うなぁ。
今月のおすすめカルチャー
『遅咲きも晩婚もHappyに変えて 北欧マインドの暮らし』LiLiCo(著)/講談社
18歳でスウェーデンから日本に渡り、ホームレスも経験するなど、波乱万丈な人生を経て、47歳でハッピーな結婚を果たしたLiLiCoさんの幸せな生き方について。 幸せな妻の心得から、2ヵ月で9キロ減を叶えたダイエット、新居からスウェーデン挙式まで公開。
芳麗(よしれい)
NHK山形局のキャスターを経て、文筆業に。女性の生き方にまつわるコラムとインタビューを主軸に、本誌のほか、雑誌、WEBなど多くの媒体などで連載・執筆。著作に「3000人にインタビューして気づいた! 相手も、自分も気持ちよく話せる秘訣」(すばる舎)、「LOVEリノベーション」(主婦の友社)など。好きなものは、旅とご飯とカルチャー全般。
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