【神崎恵の素敵なオトナになるためのLesson】言いにくいこと、どう伝える？神崎流コミュニケーション術とは？

キレイで可愛くって、自分らしく輝ける仕事があって、素敵な家族に囲まれて・・・そんな私たちが欲しいもの全部持っている、アラサーガールの憧れ神崎恵さんの新連載がスタート！迷えるアラサー女子が、素敵なオトナになるための〝神崎流アドバイス〟をお届けします♡

テーマVol.１／言いにくいことの伝え方

アラサーともなると、会社でも後輩を指導したり、注意したりしなくてはいけなかったりする場面が増えるもの。しかもリモートワークだと、画面越しや電話ではニュアンスが伝えにくく、誤解を生みそうで余計に気が重い・・・なんて人も。言いにくいことを的確に相手に伝えながらも、相手といい関係でいられる方法を神崎さんに教えてもらいました！

本当に言いたいことはサンドウィッチする

ロングジレ￥27,000／ハッシュニュアンス（オンワード樫山）　ブラウス￥14,000／トロワズィエムチャコ、パンツ￥47,000／マサコテラニシ（ともにアプレドゥマン）　ピアス￥8,400、バングル￥6,682（ともにアビステ）

「嫌われたらどうしようって思うから、人に厳しいことを言うのって難しいですよね。でも、結局はどこかでひずみが出てしまうから、仕事として割り切って言うべきことはきちんと言わなければいけないと思うんです。

いろいろ試しながら私がたどり着いたのは、本当に言いたいことをサンドイッチにして伝えるやり方。まずは、『いま、毎日頑張ってくれてるよね』と感謝を伝えます。次に、『もう少し、こういうときはこうやってくれると助かるな』と、本来伝えたかった注意点を挟み、最後に『私も頑張るから』と一緒にやっていこうという言葉で締めます。

相手にもその人なりの考えがあるし、精一杯頑張ってくれているはず。だから、自分のモノサシだけで『頑張りが足りない』と勝手にジャッジして、頭ごなしに自分の考えを押しつけないようにしています」

感情論で話さない

「ときにはもっと直接的に注意しなければいけないときも出てきます。ただ、注意点はきちんと伝えなければいけないけれど、『だ・か・ら、何度も言ったよね（怒）』みたいに感情論で話すことはしません。感情的になってしまうと、〝厳しいけどいい先輩〟ではなくて、〝いじわるな人〟になってしまうので。

たとえばですけど、マネージャーさんがミスをしたとしたら、改善点と理由を丁寧に説明します。そのミスで、状況がどう変化してしまうか、これまで大事にしてきたものが失われてしまう可能性があることなどを伝えたうえで、『あなたが私の立場だったらどう思いますか？』と、立場の置き換えをするんです。

立場が違えば、物事の見え方が違うのは当然のこと。『自分だったらどうするか』と考えてはじめて、「そうか、だからああいう対応をしてはいけないんだ」と、腑に落ちると思うんです」

怒りがわいたときは1日おく

「どうしても感情的になってしまうという人は、強い怒りを感じたら1日おいてみては？時間をおくことで気持ちも落ち着きますし、『こう伝えれば、相手にも伝わりやすいかも』と具体的な解決策が見えてくることもあるからです。

丁寧に説明したり、1日おいたりするのって、正直、手間も時間もかかります。でも、〝急がば回れ〟という言葉のとおり、根本的なところを理解し合わないと同じことの繰り返しになってしまう。時間はかかっても、結局はこの方法がベストかなと思っています。そして、いったん注意したら、チクチク長引かせないこと。これも〝いじわるな人〟にならないポイントです」

オンラインでは、やわらかさ3割増しで話す

「私自身、コロナをきっかけに電話やLINEでのやりとりが増えましたが、自分の想いをきちんと伝えたいときは、やはり対面やオンラインで顔を見ながら話すようにしています。微妙なニュアンスや温度感は、やはり文字だけだとなかなか伝わりにくいですよね。

対面で話すとき気をつけているのは、目線の高さを合わせること。相手が座っていれば自分も座るなどして、無駄に威圧感を与えてしまわないようにしています。オンラインのときは、画面越しだと言葉や表情が実際より強めに伝わりがちなので、表現や表情はやわらかさ3割増しくらいがちょうどいいんです」