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【専門家が回答】膣ケアのメリットや毎日のケア方法とは?みんなが知らない膣ケアの真実に迫る!
最近よく耳にするようになった〝膣ケア〟という言葉。「なにそれ!?」とか「膣ケアなんて恥ずかしい・・・」なんて思っている人は、ちょっと遅れてるかも。膣ケアを毎日の習慣にすることで、実はメリットがいっぱい。みんなが知らない膣ケアの真実に迫ります!
読者の膣ケアに対する疑問に答えます!みんながまだ知らない〝膣ケアの真実〟
膣ケアの第一人者である森田敦子さんに読者の膣ケアに関する疑問に答えてもらいました!膣ケアの真実を知ったら、「今日からやらなくちゃ!」と思う人が多いはず。
教えてくれたのは・・・森田敦子さん
ルボアフィトテラピースクール主宰。サンルイ・インターナッショナル/Waphyto代表。客室乗務員時代に気管支疾患を発症。その治療として植物療法に出会い、フランスにて植物薬理学、フィトテラピーを学ぶ。著書に『潤うからだ』(ワニブックス)などがある。
最近、膣ケアって言葉をよく耳にするけど、どんなことをしたらいいの?
膣まわりをケアして清潔に保つこと。でも、性器の機能や性について理解することも大切です
子宮と繋がっている膣は、月経があったりセックスや出産があったりと、ハードに働いている場所。さらに、歩くときに左右の脚で擦れるし、便や尿の排出もあります。内側はしなやかで強いのですが、クリトリスや大陰唇、小陰唇といった外陰部はとてもデリケート。また、恥垢といって、尿やおりもの、皮脂、汗などが混じった汚れがたまりやすいため、ケアを習慣化して清潔に保つことが大切です。膣周りのお手入れをしつつ、外陰部の臓器の名前を覚えたり、膣の中がどんな仕組みになっているのかを知ったり、どうして触れると気持ちいいと感じる場所があるのか、それがなぜ人を思う気持ちに繋がるのかを学ぶことも大事。それは決して卑猥だったりイヤらしいことではありません。
膣ケアをすることでどんなメリットがあるの?
デリケートゾーンのトラブルを予防できますし、将来的には介護されるときに大きなメリットがあります
膣ケアをすることで保湿力が高まるため、乾燥やかゆみ、炎症などのトラブルを防ぐことができます。そして一番大きなメリットは、介護を受けるようになったときにあります。ちゃんと膣周りをケアしていると、高齢になっても、子宮の一部が膣から出てしまう子宮脱という病気や萎縮、乾燥などトラブルの予防にもなります。そうすると、介護する側もされる側もラク。実は、高齢者施設でおむつをはかされてお世話をされるようになると、自分が情けなくなって、自己防衛本能からボケてしまう人も多いです。女性が一生女であることにも、自分の尊厳を守ることにも、膣ケアが関わっているのです。
まだ20代だけど、膣ケアってすべきですか?
これから結婚&出産を経験する20代こそ膣ケアを!
膣ケアに年齢は関係ありません。本来なら、初潮が来る前の5〜6歳くらいに、ママに見本を見せてもらいながら洗い方などを学び、毎日の習慣として行ったほうがいいでしょう。特に、andGIRL世代は、これから妊娠と出産があるかもしれないし、セックスというパートナーシップもあります。でも、ダイエットのしすぎが原因で膣が粘液で潤わなかったり、乾燥のために膣が萎縮していたりすると、性交痛があることも。性交痛というと年齢が高い人のトラブルだと思うかもしれませんが、意外と若い人でも悩んでいる人は多いです。それ以外にも、ムレたりかゆみが出たり、乾燥したりと、膣周りはトラブルが起きやすい場所なので、若いうちから大事にすることをおすすめします。
毎日の膣ケアどう行ったらいいの?
専用アイテムを使って洗い、 その後に保湿することが基本ケア
膣周りは他のパーツと比べるとpH値が低いし、恥垢といって頭皮ともボディとも違う粘度の高い汚れがあるので、デリケートゾーン用の洗浄剤で洗うようにしましょう。小陰唇と大陰唇とクリトリスの外側、肛門周りをゴシゴシ擦らずに優しく洗い流します。爪を立てたり擦ると、炎症が起きてトラブルの原因になるので避けてください。膣内は常在菌で守られているので洗う必要はありません。洗ったあとは、顔を保湿するように、専用のローション、乳液、クリームなどで保湿して乾燥を防ぎます。保湿アイテムは好みのテクスチャーや目的で選んでください。
デリケートゾーンの脱毛ってなんだか恥ずかしい・・・どうしてもやらなくちゃダメ?
デリケートゾーンの脱毛をすることで膣まわりを清潔に保てます。特に、IラインとOラインはおすすめ
IOラインの脱毛はおすすめします。汗や尿でムレてかゆくなることもあるし、若い人でも乾燥していて軟膏をつけている人が多いので、毛がないほうがケアしやすいですし、清潔です。フランスで学んでいるときに高齢者リハビリセンターなどで研修を受けましたが、日本の介護現場とはまったく違いました。ほとんどの女性は膣周りがキレイだし、毛が生えていません。ムダ毛があると、おむつの中で排泄をしたときに毛に便が絡みついてしまったり、清潔にしにくくなります。介護されるなんてandGIRL世代にはずっと先のことかもしれませんが、膣周りは今のうちから脱毛しておくといいですよ。
おうちでVIOラインの脱毛ができる優れものも!
エステサロンで使われるIPL方式を搭載し、フラッシュでムダ毛をケア。VI用、O用のアタッチメントがあり、各パーツに適した光が照射されます。家じゅうどこでも使えるコードレス。レイボーテヴィーナスビューティ―プラス¥99,000/ヤーマン
実際みんな膣ケアしてる?読者に聞いた〝膣ケアのリアル〟
かゆみやムレ、擦れなど、膣周りにトラブルを感じている人が74%もいる結果に!トラブルを抱えつつも恥ずかしさから、病院を受診したり、人に相談することをためらうケースも多いよう。
言葉は聞いたことがあるものの、具体的に何をするのかはわかっていない人がほとんどでした。顔やボディをケアするように、膣周りのお手入れに今後は意識を向けるべき。
一番取り入れやすい専用洗浄剤でも、愛用している人は33%のみ。保湿に至っては、わずか15%・・・。その半面、IラインとOラインの脱毛は半数の人が行っているという結果に。
※5月20日〜21日にandGIRLのInstagramでアンケートを実施。1091人による回答結果を集計したものです。
構成・文/水浦裕美 ※andGIRL2023年夏号より
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