意外にも体を冷やしてしまう「陰性食品」はどういうもの？専門家イチオシの温め食材もご紹介

冬本番に突入し、手足の冷えを感じている人も多いのでは？「毎年のことだから気にしていない」なんて言っている人は要注意！体の冷えを放置していると、体調不良や病気になることも。冷えを感じている人のために、漢方のアプローチで冷えを解消する方法をご紹介。

体を冷やす食品を避け、温める食品をとって

陽性食品は色が赤、黒、オレンジで旬は冬、北でとれるもの、陰性食品は色が青、白、緑、旬が夏、南でとれるものと覚えると簡単。豆乳には黒砂糖を、スイカには塩をふるなど、陰性食品を食べる際は、陽の食材をプラスするようにしましょう。

教えてくれたのは・・・イシハラクリニック副院長石原新菜先生

医師、「ヒポクラティック・サナトリウム」副施設長。帝京大学医学部卒業後、同大学病院にて研修医として2年間勤務。現在は、父・石原結實のクリニックにて、主に漢方医学、自然治療、食事療法による長期の治療を行う。わかりやすい解説に定評があり、テレビやラジオなどのメディアでも活躍。『やせる、不調が消える　読む　冷えとり』（主婦の友社）など、冷えとりや自然治療に関する書籍を多数出版。

体を温める食材で内側からポカポカに

「漢方には『陰陽論』というものがあり、すべてのものが『陰』と『陽』に分けられると考えます。冷え性の人は『陰性体質』、そうでない人は『陽性体質』とされ、食品も陰性と陽性に分けられます。体が冷えている陰性体質の人は、体を冷やす陰性食品をなるべく避け、体を温める陽性食品を積極的にとるようにしましょう。さらに、血行を促進する作用のあるショウガを毎日とると、温め効果がアップします。また、食事の際に食べすぎると体が冷えるので注意して。血液が消化吸収のために胃腸に集中し、老廃物を排出する役目のある臓器に流れにくくなり、体が冷えます。いつも腹八分目を心がけ、食べすぎていると感じたら、朝食をデトックス効果の高いにんじんジュースに置き換えるといいでしょう」

スーパー温め食材・ショウガを毎日取り入れて

血行を促進する作用があるショウガは漢方薬の約7割に入っているといわれる食材です。そんな温め効果の高いショウガを毎日の食事にプラスするようにしましょう。食事で取り入れることが難しいのなら、一服する際はコーヒーではなく、紅茶にすりおろしショウガと陽性食品である黒砂糖をプラスしたショウガ紅茶にするといいでしょう。

ショウガを簡単にとれるお茶もおすすめ