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【専門家に聞く】アラサー世代が考えるべき生命保険は4種類!?加入のメリット・デメリットって?
結婚や出産などライフステージが変わるときは、生命保険を見直す絶好のタイミング。自分にぴったりのものを選びたいけれど、とにかく難しい!そこで、保険の基礎情報から生命保険の選び方まで、保険についてのアレコレをお教えします。
生命保険の基礎知識を学ぶ
生命保険の基礎知識をお教えします。まずは生命保険について正しく知って、選ぶ際に役立てましょう。
教えてくれたのは・・・やさしいお金の専門家/金融・経済アナリスト 横川楓さん
Profile
明治大学法学部卒業後、明治大学専門職大学院グローバル・ビジネス研究科へ進学。24歳で経営学修士(MBA)を取得。学生時代に培ったお金のコンサルティングの実務経験の知識を生かし、お金のなんでも屋として「誰よりも等身大目線でわかりやすく」をモットーにお金の情報を発信。近著に『お金の不安と真剣に向き合ったら人生のモヤモヤがはれました!』(オーバーラップ)がある。
生命保険は万が一のときにプールしていたお金が支払われる
保険は、将来的に起こりうる損害や経済的リスクに対してお金を出し合って助け合う精神から生まれたもの。集められたお金は人件費などの経費を除いて積み立てられており、万が一の際はそこから支払われます。月々の保険料として私たちが支払う金額よりも、保険会社が支払う保険金が少ないためビジネスとして成り立っています。
生命保険にはメリットもあればデメリットもある
いざというときにお金がもらえる保険は助かるもの。それ以外にもメリットがある半面、実はデメリットもあります。必ず両方を知ってから加入すべし。
メリット
万が一のときにお金の心配が減る
生命保険に加入する一番のメリットは、病気やケガ、死亡した際、公的保障にプラスアルファで給付を受けられること。病気やケガをしたときの金銭的な不安が減ります。
節税ができる
1年間に支払った生命保険料の金額に応じて一定の金額が所得から差し引かれる生命保険料控除があり、年末調整や確定申告の際に申告することで所得税や住民税を節約できます。
相続対策ができる
死亡保険の受取人をパートナーや子どもにすることで、非課税枠内(500万円×法定相続人の数)であれば相続税がかからずお金を残すことができます。詳しくは専門家に聞くのがベスト。
デメリット
毎月の保険料がかかる
毎月決まった額を払い続けなければいけないのがデメリット。場合によっては、保険に加入している期間に病気やケガをせず、お金を払っただけということになることも・・・。
貯蓄型はインフレリスクがある
保険は10年、20年と長期で加入するもの。貯蓄型といってお金を貯めながら保障も受けられる保険の場合、物価上昇中の今加入すると、20年後にお金の価値が下がっている可能性もあります。
途中で解約すると損をすることも
支払った保険料が返ってこない掛け捨てタイプの場合、保障期間内に病気やケガをしなければ払い損に。貯蓄型に関しても、途中で解約すると返戻金はあるものの、金額が減ってしまうので要注意。
アラサー世代の生命保険はざっくり4種類
アラサー世代に主に関係する生命保険の種類は、死亡保険、医療保険、介護保険の3種類。そこに、子どもがいる人は学資保険をプラスするのが一般的です。基本的に、保障が一生涯続く終身保険と保障期間が決まっている定期保険があり、掛け捨てと貯蓄型に分かれます。
死亡保険
保険をかけられている人が死亡した場合、家族などの受取人に保険金が支払われます。高度障害状態になった場合に給付を受けられることも。
医療保険
病気やケガで入院や手術をしたときに、医療費の経済的負担を少なくしてくれるもので、入院と手術時に一定額を受け取れます。通院保障をプラスすれば、通院だけでも給付対象に。
介護保険
寝たきりや認知症など、所定の要介護状態になった際に現金を受け取れる保険。給付のタイミングは、一時金、年金、一時金と年金の併用のいずれかに分けられます。
学資保険
子どもの教育資金を準備するために加入する貯蓄型の保険。原則的に親が契約者となり、契約者に万一のことが起こった際や、進学のタイミングで満期保険金が受け取れます。
月々の保険料は年齢と手術歴、プラスする特約で決まる
年齢が上がるとリスクが高まるという考え方なので、年齢とともに保険料の支払額も上がります。また、病気になって手術をすると、その部位が保障対象外になったり、保険料が上がることも。特約というオプションをつけることで保障を手厚くすることができますが、保険料はアップ。
文/水浦裕美 ※andGIRL2024年秋号より
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