大学勤務・20代のAさんが同窓会で再会した彼。中学生の頃はヤンチャで有名でしたが、久しぶりに会った彼は凛々しい大人になっていて立派な社会人。ギャップにドキッとしたAさんはその場で猛アプローチし、彼と付き合うことになったそう。

「2年ぐらい付き合って私の方から『結婚したい』とプロポーズしたんです。すると彼は絶縁状態の家族のことを初めて私に話してくれたのですが・・・彼の父親が、元ヤクザだというんです。彼が生まれる前に足を洗っていますが、立派な入れ墨も入っているとも言ってましたね。

絶縁した理由はお父さんからの酷いDVだったとのことで、母親とだけは連絡はとっていると。同じ中学に通う彼の姉も上級生にいたのですが、レディースの総長だという噂は覚えていました。そしてその姉はその筋の男性と結婚したとのことでした」

彼の父親は、今は普通の仕事をしているし、もう何年も連絡をとっていない関係。なによりAさんは彼を1人の男性として大好きだったとのこと。真面目に毎日働いている彼の姿を見て「そんな家庭環境関係ない！」と結婚を進めようとしたそうなのですが・・・。

「でも結婚って1人で決められるものじゃなかったんです。親に紹介する前にその話をすると『そんなヤツと結婚なんて絶対に許さない』と激怒され、彼に会うことすらしてくれなかったです。その激怒っぷりから許してくれる可能性は1%もない、と感じ、別れるしかありませんでした。やはり育ててくれた親を悲しませてまで自分の幸せを・・・とはなりませんよね。

結婚はできないとのことを彼に伝えたら、彼は『一体どこまであの親父は俺を苦しめるんだ・・・』とポツリと言ってました。彼は何も悪くないのに、私が彼を余計苦しめる結果になってしまいました。今でも彼の顏が常に脳裏をよぎって、誰も好きになれません」

彼は男気を見せ、Aさんを責めることなく別れてくれたとのこと。結婚は本人同士が好きという気持ちだけではできないということが分かるエピソードですね。

街中で声をかけられ交際に発展したという美容部員・20代のBさん。会社を経営している30代前半の彼は「できる大人の男」の典型のような人。トーク力も抜群で知らない世界に連れていってくれる彼に、Bさんはすぐに恋に落ちました。

「彼は会社の経営や不動産や投資をやっていて、デートも私が一生働いても行けないような場所ばかり。まるでプリンセスのような気分を味わえました。車も1千万円超えの高級外車に乗っていて、おしゃれだし背も高い。こんないい物件どこを探してももう2度とゲットできない・・・と、交際3ヶ月で私から結婚を切り出したんです」

超がつくほどハイスペックな彼氏ができて舞い上がっていたBさん。しかし「結婚したい」と伝えると彼から予想外の答えが。

「『実は俺、子どもが3人いるんだよね』と言われて『はっ！？』って頭の中が真っ白になる感じでした。バツイチだということも初めて聞かされ、前の奥さんに2人の子どもがいるとのこと。それだけならまだしも、あと1人結婚していない女性に認知している子どももいたんです。『お金は面倒みてるから大丈夫』って悪びれもせず言ってたんですが、そこが問題？としか思えませんでした」

まさかの3人の子どもがいたことにショックを隠し切れなかったBさん。それでも前向きに結婚を考えようとしたら、追い打ちをかけるひと言が彼の口から出たそう。

「『だからさ、俺、結婚してもいいけどもう子どもはもう欲しくないんだ』って宣言されました。この人と結婚しても子どもはできないという事実、そして彼の3人の子どもたちのことを考えると・・・全てがグチャグチャに混乱しちゃって自分の中で整理しきれなくって・・・その瞬間から彼を見る目が変わってしまいました」

その話を聞いてからはどうしても彼のことを好きと思えなくなった自分がいたとのこと。彼もそれに気づいてか、だんだん疎遠になり自然消滅という結果に。「お金は大事だけど、それ以上に大切な何かがあの人には欠けていました」と、Bさんはその選択を全く後悔していないと淡々と語っていました。

結婚となると、自分だけの問題ではなく、勢いだけではできないものです。ただ過ぎ去ったことを引きずっていても仕方ありません。どんな恋も経験値にして、前を向いて新しい恋愛に進んでいって欲しいですね！