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遅刻やドタキャンは当たり前!非常識な彼の行動を変えたいアラサー女子のお悩み相談
今回のお悩み
彼への悩みや不満が尽きません
大学時代、お互いに一目惚れで付き合い始め、出会った頃から片道360kmの遠距離恋愛でした。それぞれの地元で就職し、今年で遠距離7年目に。学生時代は彼が会う努力をしてくれていましたが、就職後は連絡が返ってこなかったり、ドタキャンされることもしばしば。さらにデートはほぼ毎回遅刻。私は、結婚願望が高まっていたこともあり、改善してほしいという思いをぶつけましたが、謝るばかりで改善はなし。そんな中、彼が私の地元への転職試験に合格し、やっと同居できると思っていたのに、2か月間音信不通となり、ようやく会えたとき、突如「合格を辞退して別の県への就職を決めた」と告げられました。私は「それでもいい」と伝えると、プロポーズされました。結婚することにはなりましたが、遠距離は続行。連絡が返ってこないことや、ドタキャンされる状況も続いています。またLINEや電話では、都合が悪い場合や返答に困ると、音信不通になります。理由を聞くと、何て言ったらいいかわからなかったとのこと。加えて、私に関わることでも、相談せず決断してしまいます。そんな状況が、何度伝えても改善しません。仕事の関係であと1年半は遠距離となるため、突然のドタキャンや連絡が取れなくなることがつらく、何とかしたいです。アドバイスをお願いします。
01遠距離恋愛は難しい
遠距離恋愛は、さまざまある恋愛の中でも難易度が高く、遠距離になった時点で3分の1が別れると言われています。遠距離恋愛が難しい理由はおもに2つ。まず、人間は実際に顔を合わせる人間に好感を抱く生き物だから。遠距離恋愛の恋人より、近くの同僚の方を好きになって二股・・・といった話が後を絶たないのはこういうわけです。もうひとつは、同じ空間や情報を共有していないと、意思決定や将来への展望がズレてくるから。人間は思ってる以上に、環境に影響を受ける生き物で、近くにいる人や会社、友人たちの影響を受けます。そのため、同じ空間を共有していないと、生活スタイルや将来への考え方、価値観がズレてくることがあります。ズレが一度生じると、ふだんから顔を合わせていないため、ズレを修復しきれずに破局しがち。その点、マンダリンさんは、これらのハードルを乗り越えて7年お付き合いを続けています。すごいことです。きっとお互いの愛情、緊密な連絡、ズレを克服するための話し合いや歩み寄りがあったのでしょう・・・。
02歩み寄っていたのはマンダリンさんだけでは
と思いきや、相談を読んでいるとどうも、彼はあまり歩み寄りを見せず、マンダリンさんが折れている様子がうかがえます。マンダリンさんの不満は、
- 1.連絡が途絶える
- 2.ドタキャンする
- 3.都合が悪い場合や返答に困ると、音信不通
- 4.自分に関わることでも、相談せず決断
マンダリンさんは自分の不満をしっかり把握し、言語化できています。すばらしい。しかも、ちゃんと相手にも伝えています。
Check!それに対する彼の対応は〜〜〜?
- 1.改善してほしいという思いをぶつけても、謝るばかりで改善はなし
- 2.そんな状況が、何度伝えても改善しない
くそが。失礼しました。うっかり本音が漏れてしまいましたが、どうも大便じみた対応をしがちのようです。彼からの歩み寄りはなく、マンダリンさんがほぼ譲っている状況で、かなり不満をためていると思われます。
03彼は話を聞かない男
さて、問題はここからです。現状、マンダリンさんと彼のパワーバランスは不平等で、彼は自分の要求を通し、マンダリンさんの要求を受け入れていません。こんな状態が7年も続いていることから、彼はおそらく「マンダリンは文句を言うけれど、なんだかんだ自分に従う」「自分は変わる必要がない」と学習していると思われます。マンダリンさんの彼は、マンダリンさんの話を聞いていないし、マンダリンさんの気持ちを尊重してもいません。自分優先です。このことをまず、しっかり認識してください。
04同居&結婚しても変わらない
マンダリンさんもこのことはわかっていると思います。ですが一方で、「同居したら変わるかも」「結婚したら変わるかも」と結婚や同居に期待を寄せているかもしれません。もしそうだとしたら、はっきり言っておきます。変わりません。マンダリンさんは、契約書にサインしたときや引っ越ししたとき、「やる気がなかった仕事をちゃんとしよう!」と思って実際に改善しますか?これは結婚したい女子あるあるなのですが、「結婚」というイベントを神聖視して、結婚したら人格や生活スタイル、自分への態度(ここ重要な!)が激変して別人になる幻想を持つ人がすごーく多いです。しかし現実には、結婚や同居は「契約書にサイン」して「一緒に住むために引っ越しする」ことでしかありません。私も結婚してみて、これほどまでになにも変わらないものかと驚愕した記憶があります。結婚したから人間が激変する・・・なんてことはありません。このこともよーく認識しておく必要があります。
05結婚して改善しうること、しないこと
もちろん、なにも変わらないわけではありません。毎日顔を合わせる状況においては、いくつか改善することはあるでしょう。
- 「連絡が途絶える」
- 「ドタキャン」
この2つは、毎日顔を合わせるわけですから、確認する機会が「LINEや電話のみ」から「家にいるとき全般」に変わるため、改善される可能性は高いです。一方、以下は変わらない可能性が高いです。
- 「答えたくないことに答えない」
- 「マンダリンさんが関わることでも勝手に決める」
- 「マンダリンさんの改善要求を無視する」
答えたくないことについては黙りこくればいずれマンダリンさんが折れるでしょうし、勝手に決めてマンダリンさんが怒っても「ごめん」と言うだけで改善しなければいいだけです。
- 「彼がマンダリンさんの話を聞かない」
- 「マンダリンさんの要求を無視する」
そう、問題の根幹は上の2つで、これは残念ながら、同居したり結婚したりしても、変わらない可能性が高いです。
なぜなら、彼は7年にわたって「自分は変わらなくてもいい」と学習してしまっており、マンダリンさんは「彼に文句を言うものの最終的には譲る」以外の対応法をしてこなかったからです。結婚によりこの状態が変わることを期待しつつも、思ったように変わらずに失望した女性を、私は何人も知っています。
06人間は、自分に有利な条件を変えない
なぜ彼および彼に似た人間が変わらないのかと言えば、「困らないから」です。文句は受け流すだけで、最終的に自分の要求が通ることはとても都合がよいです。人間は、自分に有利な条件を変えたりしません。有利な立場にいる人間が変わろうとするのは、「同じことを続けていると自分が不利になる場合」だけ。世の中で炎上している企業や有名人が、特に不利益がなければそれらをスルーしているのと同じです。
07結婚する前に改善するかどうかを見るべき
では、話し合い能力がない人間、改善しない人間とどう付き合えばいいのでしょうか。おそらくマンダリンさんは私に「改善してもらう方法」を聞きたいのかもしれませんが、本人が長期にわたって学習してしまっている以上、自発的な改善はまず望めません。結婚しても同じです。
Check!私は、そもそも話し合いができない人間との結婚は極めてリスキーであることをお伝えしたいです
「話し合い能力」「相手を尊重する能力」は、私が結婚相手に求めるマスト条件です。これはあくまで私が求める条件ですが、周囲の既婚女子たちも「年収とか顔とかはどうでもいい。話し合いできるか、家事能力があるか、この2点だけが重要」と真顔で力説していますし、離婚した友人たちの話を聞いていても半分以上の原因が「話し合い能力の欠如」です。それぐらい「話し合い能力」は、異なる2人が一緒に住む上で重要な能力なのです。
現状では、彼は結婚しても変わらず、マンダリンさんが不満をため続けつつも譲り続けてしまう未来が濃厚です。この未来を回避するには「今、結婚する前に、改善しないなら別れる前提で本気で改善を望む」こと一択です。もしかしたらマンダリンさんは「同居&結婚したらしっかり改善を希望しよう」と思っているのかもしれませんが、それでは遅すぎます。
結論!
08別れる前提で今すぐ改善を求めよう
まとめます。
仕事の関係であと1年半は遠距離となるため、突然のドタキャンや連絡が取れなくなることがつらく、何とかしたいです。アドバイスをお願いします。
彼は「話し合いができない」「マンダリンさんの気持ちを尊重しない」人間であるように見えます。
マンダリンさんの不満を「受け流すもの」としてまじめにとらえず、マンダリンさんの不満を放置して自分を優先しています。このタイプは有利な立場を自分から崩すことはしませんから、結婚してからも同じ態度だと思った方がいいでしょう。対応としては、「今すぐ本気で改善してほしい、自分優先で相手を尊重してくれない人間とは結婚できない」と、別れる前提で改善を求め、改善するかどうかを見極めることです。結婚したり同居してからでは遅すぎます。結婚前の今、始めるべきです。
Check!私がいちばんお伝えしたいのは、マンダリンさんがもっと自分のために怒っていい、ということです
彼は残念ながらマンダリンさんを尊重しているとは言いがたく、その態度にはなめた様子が見られます。マンダリンさんはそんなことをされていい人間ではない、ともっと怒っていいと思います。7年も彼と付き合っていて、慣れてしまったのかもしれませんが、自分をないがしろにする人間や不満を感じることに慣れてはいけません。彼と別れることを考えると不安かもしれませんが、今後もずっと改善を無視され続ける結婚生活、ストレスをため続ける未来を望むか、しっかり考えてみてください。
イラスト/小迎裕美子