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【相席スタート・山﨑ケイ連載 vol.12】『スナックから見る婚活のヒント「可愛いね!」「若いね!」の言葉が自信になり女子は輝ける』のメイン画像

私にとってスナックこそ、自己肯定感を高められる場所だった

「女性は生まれながらにしてみんな美しいんです!」
よく聞くスーパーポジティブなこの言葉。私はこれ、苦手なんですが・・・そう思える人はそれがいいと思います。うん、そう思えたらベスト!

でも急にそうは思えない人は、傷つきながらも経験の中で自己肯定感を高めていくしかないと思うんです。

たとえば、学校になじめない人がバイト先に居場所を見つけたり、職場になじめない人が趣味の集まりに居場所を見つけたりするように、婚活に疲れてしまったり、ボロボロに傷ついてしまったら、一度スナックのバイトに飛び込んでみるのもいいんじゃないかな。

そこで、「可愛いね!」「若いね!」と言われることで、女性としての自信が取り戻せるのは確実ですし、行き詰まった婚活に、新たな光や可能性が見えてくるかもしれません。

そしてもうひとつ。前回の連載で2つのスナックの時給のお話をしました。

若手芸人というのは本当にシビアな生き物で、みんな一度はSuicaを解約して初期費用の500円をキャッシュバックし捻出したことがあるくらいお金がないんです。とにかく〝ジリ貧生活〟なので、Suicaをチャージするのにも1,000円ずつ、ギリギリしか入れられません。

そんな時期に、私は、少し辛いのを我慢すれば倍の時給がもらえる恵比寿のスナックというバイトに身を置いてみた。でも続かなかったのです。

もちろん誰でも、楽で楽しくてたくさんお金がもらえる仕事があればそっちの方がいい。

結婚だって、イケメンで(モテすぎるほどではない)、お金持ちで(人から恨まれるほどではない)、スタイルが良くて(私のスタイルが悪目立ちするほどではない)、おしゃれで(パリコレみたいに攻めすぎたものではない)、ご両親も優しくて(程よい距離感で是非)、浮気もしなくて(実は夫をいいなと思っている女子社員がいるのだけど夫は全く相手にしていなくて)、仕事が好きで(それでいて一緒に過ごす時間は結構とれて)、食の好みがあって(私はフレンチのフルコースとか緊張しちゃうからいいよ、と言うけど「たまにはオシャレして贅沢しよ?」とか言って連れて行ってくれて、でも家に帰ってきたら「ワインよりソファーで飲む麦茶が結局一番うまいな!」とか言って笑いあって)、私のことが大好きで(もちろん私も彼のことが大好きなんだけど彼の方がもうちょっと私のこと好きっぽい)、みたいな人とできたら最高です。

でもなかなかそんな人はいないし、逆に自分だってそんなに完璧じゃない。なんならそんな完璧すぎる人がいたら「完璧すぎて怖い!」とか言い始めるかもしれません。

つまり、実は1番大切だと思っていたものがそうではなくて、むしろその優先順位を下げること、また視野を広げてみると、自分の居心地のいい場所が見つかることもあるのかな、なんて思うんです。

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