制汗剤の使い方を間違えるとワキのニオイは強くなる！？専門家に聞くワキガの改善方法まとめ♡

服を脱いだらワキが臭かった・・・そんな〝隠れワキガ女子〟はアラサー男子にとって、恋愛対象外どころか問題外らしい！そんな深刻なワキのニオイ問題について、市販の制汗剤でもきる正しいケア方法や、ワキガの改善方法などを、臭いの専門家である「五味クリニック」院長・五味常明先生に教えてもらいました！

この気になるワキのニオイの改善方法について、ニオイの専門家・五味常明先生に聞いてみました！

ワキのニオイは自分でも改善できる？

「ワキガの原因となっているアポクリン腺を除去する手術も簡単にできるようになり、ワキのニオイにはもう悩まなくてもいい時代になりました。手術までしなくても、ワキの下にボツリヌス菌を注射すればニオイの原因になる汗と、それに伴うニオイを抑えることも可能です。また、制汗剤を正しく使うことでも、ある程度自分でニオイを抑えることもできるんです」（五味先生）

Check!ワキのニオイの原因は、〝温熱性発汗〟と〝精神性発汗〟の2種類がある！

人が汗をかく要因として、暑いときに出る〝温熱性発汗〟と、人前に出て緊張したときなどに出る〝精神性発汗〟という種類があります。〝温熱性発汗〟は全身のいたるとろにある汗腺＝エクリン腺から、〝精神性発汗〟はワキの下やおへそ周りにある毛穴から汗を出す大きな汗腺＝アポクリン腺から出る汗です。

エクリン腺から出るワキ汗は、成分の99%が水分のため臭いがほとんどないですが、多量にかいたり放置したりすると、汗がアルカリ性となり常在菌が繁殖してニオイが強くなります。一方、アポクリン腺から出る汗の方は、多くのワキガ臭の原因となるニオイで、これが活発なほど強いワキガの原因になります。

ワキはこのエクリン腺とアポクリン腺が同時に存在している場所のため、ワキ汗には〝温熱性発汗〟と、〝精神性発汗〟の両方の種類があります。そのため、ニオイケアをするには、まず自分の汗がどちらのタイプかを見極めることが大切です。

Check!まず、自分の汗が〝エクリン腺の汗〟か〝アポクリン腺の汗〟かはどうすれば分かる？

下記の特徴に当てはまる人は、ワキガ臭の原因となるアポクリン腺が活発な可能性が高い！

耳垢が湿っている
脇の毛量が多い、もしくは腋毛が太い
脇汗の量が多く、衣類のワキ部分が黄ばむ

そもそも、ワキガの人のいちばんの特徴として〝耳垢が湿っている〟〝汗が黄ばむ〟ということがあげられます。ですから、上記に当てはまる人はアポクリン腺が活発であるという可能性が高いです。逆に、耳垢が乾いているのにワキのニオイが気になるという人は、エクリン腺から出ている〝温熱性発汗〟の汗を放置しているのが原因だと言えるでしょう。

このように、ニオイの原因には種類がありますので、どちらの種類の汗を抑えたいかによって、するべき対策や制汗剤の選び方は変わってきます。まず自分の汗の特徴を知ってから、それぞれにあった制汗剤の正しい使い方を意識してみてください。

ニオイを防ぐための制汗剤の正しい使い方♡

制汗剤を使うとニオイが強くなる、と言われることもありますが、正しく使用できれば、ワキのニオイを抑えるのに制汗剤はどんどん使ってOK。ただし、いくつか守っておくべき注意点があります。

まず、汗のニオイが強いと感じたり、汗の量が多い人はロールオンやクリームなどの直塗りタイプがおすすめです。無香料のものでも、汗の量を抑えることでニオイを弱めることができます。夏場などに清涼感が欲しい場合のときは、スプレータイプを使い分けるといいでしょう。また、直塗りをした上でスプレーをするとより効果的です。

そして、基本的にデオドラントを目的とした制汗剤は、全身に塗りすぎると体の温度調節機能を司っている場所を制汗してしまい、熱中症を引き起こす可能性もあるので、つけすぎにはくれぐれも注意しましょう。

エクリン腺から出る汗が多い人におすすめな制汗剤って？

耳垢が乾いている人でワキ汗が気になる人は、エクリン腺から出る汗の可能性が高いので、殺菌作用が強い制汗剤（塩化ベンザルコニウム入りなど）の使用は控えて。エタノールなどのアルコール系で汗を抑えるだけでさっぱりできるし、なんなら何も殺菌剤の入っていないもの、たとえばウェットティッシュでワキ汗を拭くだけで十分です。そのため、制汗剤の使いすぎには注意！

というのも、皮膚には皮膚の健康や免疫を司っている常在菌がいて、その常在菌を殺菌してしまうと今度は悪玉菌である黄色ブドウ球菌やカビが増えてしまうから。必要のない殺菌など間違えた使い方をすると、制汗剤を毎日欠かさず使っているのにニオイが強くなってしまうなんてケースもありますから。