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【女性管理職の意識調査】課長の悩みランキング、1位「部下の育成やマネジメント」2位「自分自身のキャリア、ロールモデルの不在」。マネジメントコーチを提供するmentoが発表のメイン画像
株式会社mento
取締役/執行役員・部長・主任/係長のランキング結果、「管理職になりたかった/なりたくなかった理由」「ジェンダーバイアスに関する質問」の回答も公開中




企業の中間管理職にマネジメントコーチ「mento for Business」を提供する株式会社mento(本社:東京都渋谷区、代表取締役:木村憲仁、以下mento)は、女性管理職へ無償コーチングを提供するチャリティキャンペーン(提供期間:2024年3月22日~2024年5月31日)において参加者を対象にアンケート調査(事前アンケート78名、事後アンケート84名)を実施いたしました。内閣府が推進する男女共同参画週間(6月23日~6月29日)にあわせて、アンケート結果に基づき以下の3つについてご報告いたします。(資料URL:https://x.gd/0jzZj

・女性管理職 役職別(取締役/執行役員、部長、課長、主任/係長)お悩みランキングの発表
・管理職への就任を希望していたか、その理由に関するアンケート結果
・仕事におけるジェンダーバイアスの有無や具体的なシーンに関するアンケート結果

2024年5月31日に発表された「女性活躍・男女共同参画の重点方針2024(女性版骨太の方針2024)」(※1)では、2023年より掲げられてきた「女性役員比率を2030年までに30%以上/2025年までに19%」(プライム市場上場企業において)の目標に加え、「男女賃金格差の情報開示義務について従業員301人以上から101人以上の企業への拡大検討」など中小企業を対象とした取り組みについても明らかになりました。

あらゆる企業において女性活躍が求められるなか、中間管理職を中心にコーチングを提供するmentoでは、3月8日の「国際女性デー」にあわせて女性管理職へ無償コーチングを提供するチャリティキャンペーンを実施。(※2)参加者を対象にアンケート調査をおこないましたので、その結果を報告いたします。(全調査結果の資料URL:https://x.gd/0jzZj
■女性管理職 役職別お悩みランキング(取締役/執行役員、部長、課長、主任/係長)
取締役/執行役員・部長・課長・主任/係長の役職別に、女性管理職が抱える悩みをランキング形式でまとめました。チャリティキャンペーンの参加者78名にコーチング受講前のアンケートとして「現在悩まれていること、コーチングで扱ってみたいテーマについてお答えください(複数選択可)」という質問をうかがいました。

【取締役/執行役員】
取締役/執行役員のお悩みランキングは「部下の育成やマネジメント」(57%)、「上司・部下・同僚とのコミュニケーション」(57%)、「自分自身のキャリア、ロールモデルの不在」(57%)が同率1位となりました。





【部長】
部長のお悩みランキングは、1位「自分自身のキャリア、ロールモデルの不在」(70%)、同率2位で「部下の育成やマネジメント」(60%)、「自分の強み・やりたいことの言語化」(60%)となりました。





【課長】
課長のお悩みランキングは、1位「部下の育成やマネジメント」(66%)、2位「自分自身のキャリア、ロールモデルの不在」(59%)、3位「自分の強み・やりたいことの言語化」(55%)となりました。





【主任/係長】
主任/係長のお悩みランキングは、1位「自分自身のキャリア、ロールモデルの不在」(82%)、同率2位で「部下の育成やマネジメント」(65%)、「自分の強み・やりたいことの言語化」(65%)となりました。





【アンケート結果の解説】

・いずれの役職においても「部下の育成やマネジメント」「自分自身のキャリア、ロールモデルの不在」に関して50%以上が悩んでいる/コーチングで扱ってみたいと感じている。

・部長、課長、主任/係長の50%以上が「自分の強み・やりたいことの言語化」に関して悩んでいる/コーチングで扱ってみたいと感じている。一方、取締役/執行役員では、同項目の選択者数は14%に留まる。

・取締役/執行役員の50%以上は、「上司・部下・同僚とのコミュニケーション」に関して悩んでいる/コーチングで扱ってみたいと感じている。部長、課長、主任/係長と比べて、同項目の選択の割合が高い。

・主任/係長の半数以上が「メンタルの安定・自身の性格特性について」悩んでいる/コーチングで扱ってみたいと感じている。他の3つの役職と比べて、同項目の選択者の割合が高い。

【mento取締役COO 丹下恵里よりコメント】


プロフィール:
丹下 恵里(たんげ えり)
株式会社mento 取締役COO。東京大学文学部卒業後、リクルートに入社。新規事業部にて事業責任者や出資先海外スタートアップの日本展開支援を経験。2017年、メルカリにてマスマーケティングや新規機能開発など上場前後の事業成長に貢献。2019年、mentoの創業期に参画。



丹下:
女性管理職の特徴として「自分自身のキャリア、ロールモデルの不在」への関心が、役職に関わらず高いことがあげられます。家事・育児のあり方がキャリアに密接に関わる女性だからこそ、ビジネスパーソンとしてだけではなく家庭との両立まで含めた“人生そのもの”の理想像やロールモデルを求めており、それが仕事の成果にも直結するからです。しかし、あまりに個別性が高いため、彼女たちの求めるロールモデルを探すことは容易ではありません。

一方で、制度や文化において不完全な社会の中で奮闘し、多くの女性にとってロールモデルになれるはずだった先人たちに対し、「自分はあんなふうにはなれない(なりたくない)」という心理的な“分断”を繰り返してしまうことも根深い問題としてあると感じます。

女性がキャリア・ウェルビーイングでいるためには、未だ存在しない人生のロールモデルを追い求め続けること以上に、自分だけの理想を自分で言語化する力とそれを実現するための自己肯定力が重要ではないでしょうか。そのような難しい営みを支援する仕組みをmentoから広げていきたいです。

■管理職への就任を希望していたか、その理由について
チャリティキャンペーンに参加いただいた方の中から、84名にコーチング受講後のアンケートとして「管理職への就任を希望していたか、その理由について」うかがいました。

「管理職に登用される前、あなたは管理職になりたいと思っていましたか?」という質問に対して、「絶対になりたかった」(10.7%)、「なりたかった」(48.8%)、「どちらでもない」(27.4%)、「なりたくなかった」(13.1%)、「絶対になりたくなかった」(0%)という回答が得られました。





管理職になりたかった理由としては、「裁量を持って仕事をしたいから」(30.0%)、「事業の意思決定に関わりたいから」(26.0%)、「成長をしたいから」(22.0%)、「キャリアアップをしたいから」(18.0%)、「給与を増やしたいから」(2.0%)という結果になりました。




一方で、管理職になりたくなかった理由としては、「自信がないから」(36.4%)、「現状に満足しているから」(27.3%)、「向いているか分からないから」(9.1%)、「周りに女性の管理職がいないから」(9.1%)、「仕事量が増えるから」(9.1%)という結果となりました。



【アンケート結果の解説】

・女性管理職の約6割が管理職に「なりたかった」と感じている。(「絶対になりたかった」「なりたかった」の合計が59.5%)

・管理職に「絶対になりたくなかった」人は0%。「なりたくなかった」人は13.1%に留まる。

・「どちらでもない」と答えた人は27.4%と少なくない。

・なりたくなかった人の理由の1位は「自信がないから」で36.4%。次いで、「現状に満足しているから」が27.3%という結果に。

【mento取締役COO 丹下恵里よりコメント】
丹下:
女性は管理職の打診を断るケースが多いというのはよく言われることですが、その一因にあるのは意欲不足ではなく“漠然とした心のブレーキ”であるように思います。多くの女性は、結婚や出産をして実際に問題が起こり始めるずっと前から「家庭と育児の両立」について悩み始めています。


仕事に全力でアクセルを踏もうとするたびに「子どもを持つようになったら、この働き方はできないのではないか」「家事育児がある中でこれ以上責任を負ったら、チームに迷惑をかけないか」という先の見えない不安が毎回ブレーキとなって、気づけば結果の差に繋がってしまいます。「頑張りたい」というアクセルと同じくらい「自信がない」「ほどほどにしておこう」というブレーキが働く構造に対し、ブレーキを外して挑戦することをいかに支援できるかが、女性管理職の増加に向けて重要なテーマであると考えます。

■仕事におけるジェンダーバイアスの問題に関して
「女性活躍・男女共同参画の重点方針2024(女性版骨太の方針2024)」では、中小企業において女性活躍を促進するために「アンコンシャス・バイアス(無意識の偏見)の解消に向けた啓発」の必要性についても触れられています。

mentoでは、女性管理職が抱える悩みは大きく以下の3つに分類されると考えています。

 1.管理職にまつわる悩み
 部下のマネジメント・育成、業務過多、成果・目標管理、多様性の実現、ロールモデルの不在、ハラスメント問題など

 2.ライフイベントとの両立にまつわる悩み
 結婚・出産・育児をはじめとするライフイベントとの向き合い方、仕事との両立の悩みなど

 3.ジェンダーバイアスにまつわる悩み
 世の中や自身の無意識のバイアスによって生まれる悩み(「女性なのに~」「母親だから~」「女性だから~できない」等)など

チャリティキャンペーンに参加いただいた方の中から、84名にコーチング受講後の事後アンケートとして上記の悩みの比率についてうかがいました。また、職場のジェンダーバイアスの有無や具体的な対象、シーンについてもうかがったところ、以下のような結果となりました。

もっとも多く占める悩みの割合は「管理職にまつわる悩み」(57.1%)が最多、次いで「業務とライフイベントとの両立にまつわる悩み」(25.0%)、「ジェンダーバイアスにまつわる悩み」(4.8%)となりました。




「仕事をするなかで、女性管理職に対するジェンダーバイアスを感じることはありますか?」という質問に対しては、「よくある」(16.7%)「ややある」(36.9%)と、50%以上がジェンダーバイアスを感じることがあると回答しました。





「誰からのジェンダーバイアスを感じますか?」という質問に対しては、「男性上司」(68.9%)、「自分自身」(46.7%)、「男性同僚」(42.2%)、「母親」(37.8%)、「女性部下」(35.6%)、「女性同僚」(31.1%)、「男性部下」(28.9%)、「親戚」(28.9%)、「父親」(22.2%)、「男性の知人・友人」(22.2%)、「夫・パートナー」(20.0%)、「女性上司」(17.8%)、「女性の知人・友人」(15.6%)という結果になりました。





職場でジェンダーバイアスを感じるシーンは、「社内の雑談」(73.3%)が最も多く、次いで「社内会議」(44.4%)、「上司との面談」(28.9%)、「噂話、伝聞」(26.7%)、「取引先との会議」(24.4%)となりました。





【アンケート結果の解説】

・悩みの割合としては「ジェンダーバイアスにまつわる悩み」は4.8%に留まるが、53.6%が仕事において「ジェンダーバイアスを感じることがある」と回答。(よくある16.7%、ややある36.9%)

・ジェンダーバイアスを感じている人のうち、46.7%が「自分自身」から感じていると回答。

・上司と同僚においては、女性よりも男性からジェンダーバイアスを感じることが多い(男性上司68.9%/女性上司17.8%、男性同僚42.2%/女性同僚31.1%)。一方、部下においては男性よりも女性から感じることが多いという結果に(男性部下28.9%/女性部下35.6%)。

【mento取締役COO 丹下恵里よりコメント】

丹下:ジェンダーバイアスは男女間、世代間の意識の違いによって生まれるものだけではなく、同性、同世代、自分で自分にかけているバイアスも含めて日常に深く存在しているということが今回の調査で改めて分かりました。


私自身も今年4月に娘を出産し、これらをより強く感じています。娘を抱えて歩いていると、何気ないひとこともジェンダーへのバイアスで溢れていることに気づきます。「女の子だから大人しいね」「女の子だからきっとたくさんお喋りしてくれるね」「女の子だからきっとお母さんを手伝ってくれるね」。親切心からの優しい言葉さえ「こうでなければならない」という自分自身への暗示につながり、もはや解放されるべきバイアスと自分本来の価値観を切り分けることは難しいとすら感じています。


それでも、本人が苦しいと感じているのであれば、「これは性別の呪いというバイアスなのではないか」という問いを持つこと、当たり前だと思っていること、良かれと思ってしている配慮のなかにバイアスを再生産するものがないか、を改めて考えていくことが、誰もがジェンダーに捉われず、自分だけの人生を選べる社会への第一歩なのではないかと思います。

引き続き、mentoではすべての人が自分らしく夢中に生きることを“ふつう”にしていける取り組みを進めてまいります。

※1「女性活躍・男女共同参画の重点方針2024(女性版骨太の方針2024)」:https://www.gender.go.jp/kaigi/danjo_kaigi/siryo/pdf/ka72-1.pdf
※2 プレスリリース:女性管理職へ無償コーチングを提供するチャリティキャンペーンhttps://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000024.000048788.html

■「女性管理職の意識調査」概要
調査名:女性管理職の無償コーチングキャンペーン事前・事後アンケート
調査期間:2024年3月22日~2024年5月31日
調査対象:女性管理職向けの無償コーチングキャンペーン参加者
有効回答数:事前アンケート78名、事後アンケート87名
調査方法:webアンケート
調査主体:株式会社mento
※全調査結果の資料ダウンロードはこちらから:https://x.gd/0jzZj
■マネジメントコーチ「mento for Business」について

「mento for Business(メントフォービジネス)」は、リーダーの本音を引き出して組織を変える、マネジメントコーチングサービスです。企業の皆様に高品質なコーチングをより手軽に使っていただけるプラットフォームをオンラインで展開しています。これまでに累計40,000時間以上のコーチングを提供しており、登録コーチは約200名にのぼります。2020年のリリース以降、パナソニック、伊藤忠、電通をはじめとする大手企業を中心に導入が広まっています。


これまでのコーチングはエグゼクティブや限られた一部の人が受けるものでしたが、mentoでは中間管理職をはじめ、数10名から100名規模まで個別最適な育成施策を一斉に提供することが可能です。




「mento for Business」サービスサイト:https://mento.jp/forbiz.html

■株式会社mentoについて
「夢中をふつうにする」
情報があふれ、無数の「正解」が手に入るこの時代だからこそ、人が自分らしく夢中に生きることをふつうにしたい。 私たちは世の中を人間のこころから変えていく挑戦を進めていきます。

【会社概要】
会社名:株式会社mento(メント)
所在地:東京都渋谷区渋谷2-11-5 クロスオフィス渋谷メディオ7F
代表取締役:木村 憲仁
設立日:2018年2月
事業内容:
・管理職向けマネジメントコーチ「mento for Business」の開発・運営 https://forbiz.mento.jp/
・個人向けコーチングサービス「mento」の開発・運営 https://mento.jp/
コーポレートサイト: https://mento.co.jp/

【本件に関するお問い合わせ窓口】

株式会社mento広報担当:岩田・坪井
アドレス:press@mento.co.jp、電話:050-5785-5579


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